クーリヤッタム2008 小田原公演
クーリヤッタム写真
芸能と劇の原点がここにある。

南インド・世界最古の舞踊劇。

小田原城に見参!

Dance-Drama-Sanskrit Theatre ユネスコ「人類の口承及び無形遺産の傑作の宣言」指定

クーリヤッタム Kutiyattam 2008 inJapan 小田原公演

日時: 8月12日(火) 場所 : 神奈川県小田原市/小田原城銅門特設舞台

JR小田原駅より徒歩10分 (16:30より受付開始、受付順に入場整理番号をお渡しします。)

18:00開場   18:30〜 オープニングアクト 

アンドレイ・モングーシュ(トゥバ共和国の喉歌、ホーメイ)+巻上公一(ボイス)

19:00 〜 解説(約20分)

19:20〜 クーリヤッタム上演 演目 古典『塔門の戦い』

(バーサ作『アビシェーカ・ナータカ』第3幕:ラーマーヤナより)字幕付き 

上演時間120分

チケット 前売3,500円 当日4,000円(全席自由)

チケット販売 お問合せ FMおだわら78.7MHz  tel.0465-35-5150

巻上公一オフィスTEL.0465-63-0578(10時から20時)  fax 0465-63-0427 (24時間)

メールは、こちら click

HP http://www.makigami.com/kutiyattam/

主催 : クーリヤッタム2008小田原実行委員会

共通主催・企画制作 : クーリヤッタム2008 日本上演委員会

助成 : 国際交流基金

後援:小田原市/FMおだわら78.7MHz/インド大使館/インド政府観光局    

/(財)日印協会/ (財)ユネスコ・アジア文化センター

協賛: JMLセミナー入野義朗音楽研究所/ ダンス白州 2008


■クーリヤッタムKutiyattam
南インド・ケーララ州に伝わる、現存する唯一にして、世界最古の歴史を持つサンスクリット古典劇。その起源は千年以上に遡る。代々ヒンドゥー寺院に奉仕する特定の家系に伝承されてきたもので、寺院の敷地内の専用劇場で、神々への奉納儀礼として演じられていた。台詞や詩はすべてサンスクリット語で、場面に合せた独特の節回しに乗せて朗唱される。動きは舞踊的であるが、目、手、その他身体各部にいたる所作が極めて細かく決められている。特に、目の動きや顔の細かい筋肉を駆使した、繊細な感情表現と、一語一語を手の動きで表すハンドゼスチャー、ハスタ(手)・ムドラーは、クーリヤッタムの大きな特色である。伴奏は、これもクーリヤッタム独特の「ミラーブ」という壷形の太鼓が、半ば即興的に役者を支え、素手で叩き出される驚異的なその倍音は、もう一つの物語の声として空間に立ち上る。祈りに始まる化粧と着付けに数時間を要し、それとともに神々が徐々に役者に憑依していく。現代とは異なる時空の中で上演されてきた、歴史そのものが培った芳醇な味わい、時間の流れがあり、それを共に呼吸する喜びが観るものにもたらされる。

■演出 Gopal Venu コーパール・ウェーヌ
11 歳よりカタカリを学び、その後、ケーララのさまざまな伝統芸能を調査するとともに自ら習得し、 1975年「ナタナカイラリ研究所」を設立した。以来、クーリヤッタムをはじめ伝統芸能の振興に積極的に取り組み、実践を踏まえた 数多くの著作も発表している。クーリヤッタムにおいては自身優れた演者であると同時に、演出家として、「シャクンタ ラー姫」以後、次々と新作の演出、発表に挑み、いずれも好評を博している。若手の育成に努め、海外での連続公演や子供のためのワークショップを開催するなど、常に広い見地から芸能伝承に力を尽くしており、 2007年ユネスコ・アジア文化賞(文化部門/日本経済新聞社)を受賞している。

■出演 Natana Kairali ナタナカイラリ~演者/伴奏者 /化粧・着付師 総勢 10名
〈ナタナカイラリ〉は、ケーララ州トリチュール 近傍イリンシャラクタを拠点とする、ケーララ伝統芸能の研究所であり、また後継者育成所としての役割も担っている。イリンシャラクタには、クーリヤッタムを代々伝承してきたチャーキャール一族か、19 世紀前半から居を構え、多くの名優を輩出してきた。 ナタナカイラリは、クーリヤッタム演者の養成機関〈アマヌー ル・チャーチュ・チャーキャール・スマーラカ・クルクラム〉を支援し、不世出の巨匠、クル・アマヌール・マータウァ・チャーキャー ルを指導者に仰ぎ若手演者を育て、毎年 1 月初旬には「クーリヤッタム・フェスティハル」を催している。
http://www.natanakairali.mimemo.net/
http://natanakaisiki.mimemo.net/

演目紹介
◎古典
「塔門の戦い」
(ハーサ作『アヒシェーカ・ナータカ』第3 幕...『ラーマーヤナ』より)

TORANAYUDDHAM,
Act III of Abhisheka Nataka by Bhasa from Ramayana  
古典を代表する名作のひとつ。ハーサ作と伝えられ、クーリヤッタムては過去、多くの名優によって演しられてきた。『マハーハーラタ』とならふイント古代叙事詩『ラーマーヤナ』に基ついている。南イントの人々に愛される敵役、魔王ラーウァナの独演か観どころとなる。 劇は『ラーマーヤナ』の半ば、ラーマ 王子と猿王スクリーウァの盟約にはしまり、ラーマか、スクリーウ ァの軍勢、中ても勇敢な神猿ハヌマーンの助けを受けて、ラーウァナにさらわれたシーター姫を奪還、さらに故郷への凱旋と 王位戴冠まてを描くものたか、第 3幕は、シーター姫捜索にラ ンカー島へハヌマーンか侵入した報せを受けて、ラーウァナか 自らの過去の栄光、天界侵略を回想する場面から始まる。この第3幕は、クーリヤッタムならてはの演技、技巧の限りか尽くされ、男 優にとってまさに、歌舞伎て言えば大名題の為ところともいうへ き見せ場である。

オープニングアクト
トゥバ共和国のホーメイ/
アンドレイ・モングーシュと 巻上公一

アンドレイ・モングーシュ Andrei Mongush

1976年生れ
祖父母の放牧の手伝いをしていた13歳の時、喉歌ホーメイを知り、独学で練習を始める。その後農業大学に一度入学するも、多数の喉歌コンテストで優勝、プロの歌手を目指す。モングンオール・オンダールらと若手ホーメイグループ、〈チルギルチン〉を結成、世界的な人気を博した他、実力派ホーメイグループ〈Huun-Huur-Tu〉にも参加する。その繊細で温かな表現力はトゥバでも唯一無二。伝統楽器〈イギル〉の演奏は神業ともいうべき次元の響きを持っている。作曲も精力的に行うなど、トゥバ民謡に新しい息吹を与えている。2000年に続く2度目の来日。


ボイス/
巻上公一 koichi makigami
様々な声帯の可能性に挑戦し続けるボイスパフォーマーとして、世界をまたにかけて活躍している。ホーメイを日本に紹介する活動も続けており、日本トゥバホーメイ協会会長。熱海市在住

http://www.makigami.com/

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関連公演
コンサート "OVERTONE CROSSING"
~ケーララの超絶ハーカッション&トゥハの倍音喉歌〜
8月 26 日(火) 横浜赤レンカ倉庫ホール
19:00pm開演
共催=横浜トリエンナーレ組織委員会
出演=ナタナカイラリ:[ミラーウ]カラーマンタラム・ ラシーウ/カラーマンタラム・ハリハラン[イタッキャ] カラーニラヤム・ウ ン ニ ク リ シ ュ ナ ン
/ 入野智江ターラ(タ ー ラ ム 他)、アントレイ・モンクーシュ(トゥバ共和国/ホー メイ)、巻上公一( ボイス)他
料金=前売:一般3500 円/学生2500 円
当日:一般 4000円/学生3000 円
問・申込 tel:03-6802-6691 kuty_toi@mmbali
ミラーウがこのような演奏会形式で、しかも日本で企画されるのは初めてのこと。クーリヤッタム日本公演を締めくくるにふさわしい熱狂の一夜を、是非体験したい。
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その他のクーリヤッタム2008inJapan公演の詳細は
http://www.mmbali-net.com/kutiyattam-top

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