Makibri diary2002 後半

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03.6.11 聲明とカイ、大仏至福。
京都・新京極の誓願寺で、
新京極商店街の全面協力も得て、ドリンク飲み放題のいい雰囲気。
大仏様の鎮座する前での、聲明とカイとヴォイス。
聲明を聴きすぎて入るきっかけを逸するも、
それが幸いし、再度の挑戦で、のびのびとできる。

03.6.10 すべてを神秘として片づけない。
マザーシップ ヴォイスパフォーマンス講座
声の驚くべき力は、普通に備わっているもの。
特別に神秘なものとしてしまわないこと。
帰り、川口さんと高橋道雄氏の正体法について話す。

03.6.9 明けてみれば、今日こそ青空。
2日続けて沖縄そばの昼。
泡盛やらパイナップルを買い、
そんな沖縄みやげを持って車でボロットたちと湯河原へ。

03.6.8 雨の中、公民館に集まる妙な一体感。
結局、雨のために、会場は室内に。
沖縄民謡、アルタイのカイ、アイヌムックリ、ヴォイスが
沖縄らしいゆるい構成の中で、さらに密度を増していた。

03.6.7 神へのあいさつ座喜味城址。
雨の中、ボロットや田口さんたちと、座喜味城址へ。
沖縄シャーマンの祈りは、アルタイに繋がっていた。

03.6.6 大きな会場にカイが響く。
町亞聖アナウンサーの司会で、田口ランディとアルタイを紹介。
田口さんは、メンドゥールサッコン博物館館長
アレクサンドル・イワノヴッチ・ショドーエフの宇宙論を克明に語る。
川内倫子さんの写真に口琴のメロディーを急遽加えることに。
ボロットは、少し緊張しながらも、
コイチ(羊飼い)アヤコ(茶碗)は、名前で親しくなったと笑いを取る余裕。

ソロヴォイスを休憩中にはじめて10分間。
ボロットはたっぷりソロを50分、そしてデュオを10分。
飾りのないストレートな演出にした。
楽器の説明も一切省いた。
満員の会場にカイとぼくのヴォイスが響くなんて夢のようだった。



03.6.5 北米の楽器が奏でるアルタイのメロディー。
シビックホール練習室を借りてリハーサル。
ボロットは新しくインディアンフルートを持ってきていた。
北米の楽器が奏でるアルタイのメロディー。
テルミンを加えてみると宇宙が広がった。

03.6.4 ボロット・バイルシェフ無事来日。
成田A出口で待つ。いつものように身軽なボロットが
15歳の娘アイーダとともに来日。

03.6.3 JASRAC評議員会へ。
印税の契約取り分は、作詞、作曲、出版社で
決まり切った割り方でいつも契約がきて、それは変えられないものと
思いこんでいたら、それは間違いで自由な配分でできるらしい。
ずーっとだまされてた気がする。
服部克久理事の辞任を受けての理事選挙。
出来レースで平尾昌晃氏が当選。
すぎやまこういち氏の発言「決を取るとき立たない人は、どうしてかわからない」
少数派に常に圧力をかけるかのようなすぎやま発言にうんざり。
どうしたらこんなひどい人間になれるのだろうか。

03.6.2 いいそばやは奥の奥にある。
3人の女性、みえさん、鈴木理恵子さん、西陽子さんと
湯河原万葉郷にあるせきねで昼のコースをいただく。
すばらしいコースだった。
開智はインコのアイちゃんが気掛かり。

03.6.1 程農化の二胡の強さ、やさしさ。
マザーシップでのコンサートを見る。

03.5.29 ヨーガンレールの社員食堂の犬。
ここのランチは、自然食にこだわっていて
玄米ご飯などを食べながら、ヨーガンさんや松浦さんとお話し。
大型の犬が2匹もいて、まるで毛糸を編んだような毛並みは
さすが服飾の会社か。
コンサート用に少し服を借りる。
03.5.28 トゥバツアー2003 説明会
来年1月10日のつくばアピカホール、
小池博史、近藤良平と打ち合わせの後
トゥバツアー説明会へ。
今回参加者は15名、みんなの盛り上がりを知る。

朝日カルチャー「ホーメイの世界」は、実技を多くしてみる。
緊張すると喉はかたくなる。
まずはこころを穏やかにすることからはじまる。


03.5.27 喉の筋肉は繊細、こころの動きを察知する。
朝、星川さんに電話をしてボロットのコメントを依頼。
いきなり「音程という概念を超越した音楽」という。
あわてて書き留める。

朝日カルチャー「ホーメイの世界」は、実技を多くしてみる。
緊張すると喉はかたくなる。
まずはこころを穏やかにすることからはじまる。


03.5.25 Macをいじって一日過ぎる。
JitterとかArkaosとか、映像のソフトをいじってみる。
面白すぎてすぐに時間がたってしまう。

03.5.23 コブラHARCO部隊。
素晴らしい若手演奏家中心のコブラに、いつも来るコブラファンが見当たらない。
即興の感覚の違いも面白い。若いせいかはじめはずいぶん緊張していた。

03.5.22 外務省査証センターはガラス越しのガーゼマスク。
大門の外務省査証センターに書類提出に行く。
ここの係官はガラス越しなのにマスクをしたまま応対。
SARS対策ならガーゼマスクは効かないと思うのだが、
ガラスとガーゼ越しに応対する。
この人たち、なんだかものすごく失礼な感じがした。
その足でコブラリハへ。

03.5.21 厳島湿生公園を下見。
神奈川県中井町の厳島湿生公園を下見。
ここは葛川の源流で、希少種のドジョウや日本メダカなどが住んでいる。


03.5.18 日本への帰りは遠く感じる。
朝4時起床。
ジョン・オズワルド、KID606とモントリオール空港へ。
オズワルドさんと大阪万博、モントリオール万博の話。
モントリオールの風景に万博のなごりがまだあるからだ。
あの頃のマルチスクリーンとか懐かしい。
KID606からCD2枚もらう。MP3 killed the cd star。
バンクーバーで2時間の乗り継ぎ、カップ麺やカリフォルニア巻きを食べた。
この空港の売店ほぼ100パーセントアジア系である。
ふとのぞくと回転寿司まであった。

03.5.17 FIMAVフェスティバルを思いきり堪能。
午前10時、
朝飯はいままでのワースト1だろうか。
ビュッフェは暗く赤いランプに照らされて、
ソーセージもスクランブルエッグも鈍い輝き。
そこでお金を払ってオムレツを頼めば、
生煮えのピーマンやハムが硬く焼き過ぎた薄い卵にくるまれて
しかもちょっとぬるく出てきたのには恐れ入った。
斎藤徹さんとか澤井一恵さんたちも朝食中。
楽しそうにしているから、大丈夫なんだろうか。
フェスティバルはいろんな人に会える。
昨日も着くなり、オーレン・アンバルチに会ったし。

昼は町でフランス料理をデイヴィッド・モスと食べた。
20年前DENS BANDで出演したことを懐かしんだり、
シェリー・ハーシュが人のマイクのがいいと交換ばかりする話や
イヴァ・ビトヴァがラジオの生収録なのに、「わたしマイクが無いほうがいい」
と言い出した話とか、アナ・ホルムスのキャデラックの内装や、
スポーツ選手と演奏を組み合わせたプロジェクトのこととか
話が尽きなかった。

午後3時 
マルタン・テトロとダイアン・ラブロスのケベックコンビに
ザヴィエ・シャルルとクリストフロールと
そして料理道具とマイクで音を出すCarole Rieussecが加わったクインテットを見る。
会場の真ん中にセット。お客さんはぐるぐると歩きながら聴ける。
5人エレクトロニクスで、どれが誰やら。
マルタン・テトロが「殺しのブルース」やヒカシュー「1978」を持っていて驚く。
大好きだと言っていた。うれしいものだ。

午後8時
斎藤徹(ベース)、ミッシェル・ドネダ(サックス)、澤井一恵(十七絃)、今井和雄(ギター)、ニン・ル・カン(打楽器)。
集中力と緊張を持ったしびれるような即興演奏だった。

午後10時
ジョン・ゾーン エレクトリック・マサダ
マーク・リボー、シロ・バプティスタ、ベン・ペロワスキー、トレヴァー・ダン、
ジョン・メデスキー、ジェイミー・ザフト
超満員、売り切れ。あまりのカッコよさに卒倒。


20th The Festival International de Musique Actuelle de Victoriaville


03.5.16 ヴィクトリアヴィルはなんと20周年記念。
朝8時にホテルを出て空港へ。10時の飛行機で約1時間のフライト。
モントリオール空港からヴィクトリアヴィルまではなんと車で2時間以上。
どんどん田舎になっていく。
着いたホテル「コリブリ」は、ホテルというよりモーテルという感じ。
まわりに何もないし、部屋もがらんとだだっ広い。
街まではバスがないとしんどい。
チェックインして、昼をホテルのレストラン(ほかに選択肢なし)でとる。
メニューはステーキばかり。 スープとハンバーガーをとる。
魚をとったフィルさんはまずくて残していた。
ヤープさんのスパゲッティもまずさ満点のようだ。
ぼくのはまだましかも。
食べているとイクエさんが来た。この前ニューヨークであったシルヴィエと
それからスージー・イバラ。
おしゃべりしていると疲れ切った顔でジョン・ゾーンが到着。
他にマーク・リボーとか、ジョン・メデスキーとか。
レコード屋のブルースさんも。
そして妹のユウちゃん無事日本から到着。

少し休んで、夕方リハーサルへ。
映画館がぼくらの会場。なかなかいい雰囲気。
8時に本番。
だいたい昨日の構成でいくが、昨日よりめちゃくちゃになっている。
フィルは、さらに構成を忘れている。
ヤープも今日はちょっとやり過ぎくらい。
ポールさんはみんなとテンポが合わない。
デイヴィッドは、うまくいかないと感じていて、
思いきりをつけるためにヤープのクビを絞めたりしている(?)
やっぱり5人は多すぎるのか。
そんな心配をよそに演奏が終わるとスタンディングオベーション。
すごく受けたようだ。
終演後、コブラの会場へ。
大きなスポーツセンター(お客さん800人?)みたいなところ。

コブラは10時から。
マーク・リボー、メデスキー、イクエさん、スージー、シロ・バプティスタなど豪華メンバー。
めちゃかっこいいコブラだった。やっぱりミュージシャンの伸び伸び仕方が違うなぁ。
しばらくすると疲れが出てうとうとしていたら、
まきがみくーんとかステージでジョンが言っているのであわててステージへ。
それから30分くらい飛び入り参加した。
「日本のコブラの達人を紹介します」とジョンに言われたのはうれしかった。
うけたうけた。
凄かった。

03.5.15 危険なスポンティニアス、声のストラクチャー。
1時半にロビー集合で、タクシーで会場へ。
(昨日、ヤープが歩いて10分と言ったのに30分もかかった。
ヤープ「ちょっと楽観的すぎました」
それも中華街の真ん中を歩いていたぼくたち。)

カナダのラジオ局のインタビューとかしてリハーサル。
リハを終えて
フィル、デイヴィッドと近くのお洒落なエスニックバーで、タイヌードル。
麺はインスタント麺によく似ている。
(このようなアジアエスニックもどきは世界的流行だと思う。)

さて、本番。会場は小さな教会のようなところで音がいい。
(トロント MUSIC GALLARY at St.George the martyr)
VICTOのフェスティバルプレミア公演になるわけだ。

なぜか前座が、地元のグルジアコーラス愛好会のようなもの。
理解しかねるが、主催者の考えだ。
(割と上手だったが、あまりに方向ちがいか)

われわれ
5人のでこぼこした背丈と面白い顔だけでこのグループはある程度成功している。
おおまかなストラクチャーに沿って声を出していくが、
基本的にスポンティニアス(自然発生)。
だけど、スポンティニアスだと歌い止まらないフィル。
3分で構成を忘れたそうだ。
ヤープのカラスみたいなうがい声が凄い。

この日のノートからストラクチャーのイメージ。

ノードローンライジング
ルイカッパ
シャラップ
6枚のボブ・コブリンのグラフィックポエム
ハイクソニック
ロボット
ハイレゾネート
ランブリング
5 men singing

03.5.14 声帯マスター集合。
明日の会場(教会)で
背のかなり低いポールさん59歳と、
背のかなり高いヤープさん49歳とリハーサル。
ポールさんは喉の奥を絞った表現が多彩、
ヤープさんはダイナミックでユーモラス。
お昼は「クレイジーすし」でカリフォルニア巻きとみそ汁。
なんだかちょっと変だけど鮨である。
まわりは中国人や韓国人のやっているすし屋が多いところだ。
ここは中国人かな。
昼寝の後、
フィルさんとヤープさんと地下鉄とバスを乗り継いで、ポールさん宅へ。
地下鉄はお金を箱に入れて入り、バスにも乗れる。
カナダの交通の徴収システムがよくわからない。
デイヴィッド・モスさんは空港から直接ポールさん宅へ。
5人でわいわいリハーサル。



03.5.13 トロント到着SARS収束マスク誰も。
トロント直行便は欠航中。
バンクーバー経由でトロントへ。
おやおや誰もSARS除けのマスクをしてないぞ。
せっかく層になったマスクとガーゼの替えまで買ってきたのに。
どうやらここではパニックはほとんど落ち着いたようにみえる。
が、新しい経路が発見されたりして、予断は許さないとのことだ。
ウイルス恐るべし。
なるべく人の集まらない所に行こうと思うが、
コンサートに観客は付き物。それも多いほうがいい。
なんてうらはら。
ホテルにチェックインしてバーに行くと、
ジャープさんとポールさんがいた。
「ヤープ・ブロンクです」「ポールです」
ジャープじゃなくてヤープのようだ。
ポールさんも「きみの名前の発音は、コーシーか?」と訊く。
「フィルに訊いたらそういっていた」そうだ。
「違うよ。コウイチって読むんだ」
「そうか、じゃあ、みんなに間違いを報告しなきゃ」

03.5.10 声ひとつでビジネスが変わる..のか。
イトイほぼ日新聞「感心力がビジネスを変える」の田中さんが取材に来る。
確かに声でビジネスが変わるのは間違いない、いい着眼である。

03.5.9 声でわかるふたりの関係。
マザーシップ「ヴォイス・パフォーマンス講座」
舌、唇、鼻のエクササイズ。洞穴唱法。
デュオ・インプロ。


03.5.6 マキガミサンタチの録音1日目
午後3時、三田、坂出到着。4時ごろカメラマン板垣さん来る。
寺山修司の本を借りていった。
マキガミサンタチはグループ、三田、坂出、マキガミのトリオ。
1曲録って、食事(もらったアワビ、鯵、サザエの刺し身)して、2曲録る。
ぼくはAbletonのLive!というオーディオシークエンサーを使ってみる。
かなりいろんなことが音を聴きながらできる。

03.5.5 鯉のぼり泳ぐ日に中華。
初節句の柏餅(小梅堂)を配りに近くを回る。
夜は、熱海の中華「幸華」(おなかにやさしくナンバー1)でたらふく。

03.5.3 海を間近に臨むアトリエの上のトンビ。
家具作家の西村さんのアトリエ開きは、モロッコ料理パーティー。
元みかん小屋の急斜面から見下ろす海の近さがいい。
三ツ石から初島の間、たくさんのヨットも繰り出す快晴。
青空にトンビが匂いにつられ旋回の輪を小さくしつつある。
子供たちは青大将を首に巻いたり、袋につめたり。
夕方、慌てて新幹線で東京のコブラHARCO部隊のリハーサルへ。
この若者たちは勘がいい。

03.5.2 そば屋というのは山の方にある。
湯河原の奥、万葉郷に「せきね」という予約だけのそば屋がある。
新しく会社をおこした大沢さんが、熱い思いを伝えに来てくれたので、
今日は、特別に「せきね」のそばをいただくことにした。
大沢さんは本物に直接触れることにこだわっている。
道を知り、真剣な人には、いつだって協力したい。
そばが似合う日だった。

03.4.30 落語とヴォイスによる「素粒子の世界」
NHK hi「公園通りで会いましょう」収録とオンエア。
柳家花緑がウイークリーゲスト、司会はラムちゃんの声の平野文。
花緑の兄、小林十市くんはヒカシューが音楽をしたバレエ『そばでよければ』に出演していた。
まさかその18年後にその弟と共演するとは思ってもみなかった。
平田オリザ作 落語「素粒子の世界」に声でちょっかいを出す。
この作家はぬかりがなくてなんだか薄気味悪い。
花緑はよく気のつく人物で出来がよすぎるほど。


03.4.29 吐納功を演武しているとすっかり気持ち良くなってしまう。
この気功の効き目にはいつも驚く。演武していることさえ忘れてしまう。

03.4.28 初鯉のぼりの吹き流し風で矢車に絡まる。
風にたなびく姿、いいもんだな鯉のぼり。

03.4.27 投票所の前の新しい電動自転車。
先日、ヒカシューの写真を撮ってくれたカメラマンの板垣真理子さんが
真新しい電動自転車に乗っているところに遭遇。
なにしろ坂の多い町である。「これならぶいぶい登れるでしょ」
「うーん、試乗したものの方がモーターが強かった気がする」

03.4.25 ヒカシューいつでも呼んで欲しい。
ヒカシュー新生live! 2003 吉祥寺Star Pin's Cafe
新メンバー 清水一登 (Key. B-cl)、佐藤正治(Perc.)大活躍。
清水さんはバスクラを吹くので、いままでの曲もいままで以上。
パーカッションも効果絶大で、心地よい。
きりっした前向きなバンドイメージが出たと思う。
あとは、どうしたらもっとたくさん活動できるかだ。

03.4.22 「わたしたちのトゥバ」をそろって歌う日本人。
朝日カルチャー「ホーメイ講座」2回目。
94年のトゥバ・アンサンブル公演のテープ、
95年のトゥバ国際ホーメイ会議前日の子供ホーメイコンサートのビデオ観賞。

03.4.21 富士山の大きさまねできない。
河口湖に来ると、富士の大きさは半端じゃない。
晴れた空に曇ひとつない富士山が見れた。

03.4.20 雨に濡れた口琴の音。
地元の岩殿観音のお祭りに顔を出して、
富士吉田へ向かう。
いつものコース箱根は濃霧で通行困難。
しかも真鶴道路は大渋滞。
御殿場も濃霧で、結局3時間もかかった。

ナノリウムのいい雰囲気の中でリラックスした
口琴のワークショップ。
外は雨、あたまはびよんびょん、いい気分。

近くにあるパスタ亭というかなりおいしいイタリア料理店
改装中だったのは、残念。

03.4.18 『氷海の伝説』試写3時間、目はぱっちり。
新橋にカナダ映画『氷海の伝説』の試写を見に行く。
イヌイットの伝説の「走る男」をイヌイット自身の手で5年かけて作った劇映画。
イヌイットの自然、風習などが素朴な物語を雄大に映し出す。
音楽は、知っている者には奇妙に響くが、
口琴、ディジュリドゥ、トゥバのフンフールトゥ、ブルガリアンヴォイス、
イヌイットの声遊びが、ユーラシアと新大陸をつなげている。

03.4.16 ヒカシューリハの後、宇宙に会う。
ベツニ・ナンモ・クレズマーやオペラのvocalナミィの
4ヶ月の赤ちゃん 宇宙くんに会いに行く。
もうすぐ家族でサンフランシスコに帰ってしまう。その前に会えてよかった。
英語と日本語とペルシャ語を喋る子供になるんだろう。
うらやましいな多言語家族。

03.4.15 いいことがあったら金目のしゃぶしゃぶ。
父母が出かけてくるといって、大きな金目を提げて帰ってきた。
今治からは、大きな鯛や烏賊、なぜかホタテや鮭が送られてきた。
今日はお魚大名。

03.4.11 舌のエクササイズたっぷり。
マザーシップのヴォイスパフォーマンス講座。
舌、唇、鼻など部位ごとの細かい動かし方をたっぷり。

03.4.10 アトピーに効くという上野屋の温泉。
息子が少しアトピーぽいので、湯河原上野屋のお風呂に行く。
この旅館の温泉は湯河原でもっとも古く、傷に効くことで有名だ。
瓢箪の口から源泉が出ていて六瓢の湯と呼んでいる。
子供の頃はここのお爺さんに名前をつけてもらったこともあって
よく入りに来たが、大人になってからは久しぶりだ。
近くのままねの湯もここの源泉を使っている。
温泉につかると息子はあまりかかない。
六瓢の湯の熱いのをぐいとコップ一杯。胃にも効きそうだ。

03.4.9 どこまでもいこう/記念樹の裁判記録をきく。
JASRACけやきホール。
なぜ小林亜星氏が最高裁勝訴したのか。
ふつうこれはなかなか勝てないものらしい。
それが勝った。
判決は、裁判用語の編曲権(いわゆる編曲ではなく翻案権)で争われた。
「知らない」と言った服部克久氏が「どこまでもいこう」を
歌ったダークダックスの専属ピアニストをしていたこと。
ブリヂストンの社歌を服部氏が作っている点。
ほかにも編曲権抵触の可能性ある曲がある点。
起承転結が酷似、128音中92音(72パーセント)も同じ音である点。
(どんな似た曲でもせいぜい45パーセントぐらいらしい)
羽田健太郎氏が提出した噴飯物のビデオとか、
その中のメロディーの間違いなどをことごとく検証した安西史孝氏のビデオなど
みどころいっぱいだった。
しかし小林さんがこれで全然得をしないのがかわいそうなくらいだ。



03.4.8 なんだか少しピントはずれ。それもまあいい。
二宮町役場で打ち合わせの後、大雨。
新宿朝日カルチャーセンターで、ホーメイについての公開講座。
新宿ピットインに急行。NY Tokyo impro night。
大友良英、加藤英樹、ジェームス・フェイ、デイヴィッド・ノアク、
吉田アミ、Sachiko M、植村昌弘、石川高、田中倫明。
ジェームスもデイヴィッドもチープなエレクトロニクスをするのが目に付いた。
なんだか少しピントはずれな自分。それもまあいいとしよう。
加藤君が全体を繊細にまとめていた。
久しぶりのメンバーと話すのも楽しい。
夜遅くなり、ムーンライトながら号。もっとも乗りたくない電車。
なんて長い一日。

03.4.7 机から落ちそうなナナオの19インチ。
佐伯さんからナナオのモニターお古をいただくが、机からはみだす。

03.4.6 逍遥拳を復習。
4月29日の演武会のために逍遥拳をなぞる。

03.4.5 どうころぼうとアメリカは侵略者である。
4月5日(土)19:00より、
紀伊国屋サザンシアターに於いて、
「イラク攻撃と有事法制に反対する演劇人の会」の集会。
ラサール石井、木野花、山崎ハコ
それに「はなうたはじめ」カバーガール仙葉由季に会う。

03.4.4 声よいつまでもでたらめに。
マザーシップでのソロ。
時差ぼけながら声は快調。

03.4.2 こんなドキドキはまっぴら。
朝、マンハッタンの地下鉄に乗ってみた。
なんと各車両に星条旗が付いている。
9.11以降付いたんだろうと思われる。

ブッシュ大統領はテロの可能性を示唆して、
国民から戦争支持をとりつけようとしている。

JFK空港では、ラッブトップは特別な機械で調べ、
靴も上着も脱いで、カゴに入れ、赤外線をかけられた。

成田に着くとマスクをしている人々。
SARSという肺炎が広東、香港に大流行中。
来月行くトロントでも死者がでているらしい。

ああ、こんなドキドキはまっぴら。


03.4.1 TONICで声帯激震ふぅー、ぐにゃ、めにゃ。
TONICで2セット。

ダウンタウンミュージックギャラリーのブルースさんが
一番に来ていい席を確保していた。
ぼくが10年間NYでやるたびに一番前に座っている。
5月にカナダのヴィクトリアヴィルに行くことも知っていた。
彼は、毎年5時間かけてそのフェスティバルに行っているんだそうだ。

John Zorn,Ikue Mori,Sylvie Courvoisier
さらにCyro Baptista(perc.)も加わって、豪華なメンバーのライブになった。
全面的に即興演奏。
それから飛び入りにもうひとりウードのShanir Ezra Blumenkranz

downtownmusic.net


03.3.31 TZADIKすでに300枚を越える。
イクエさん、ピアノのSylvie Courvoisier、
そしてメキシコ帰りのジョン・ゾーンと打ち合わせ。
ソーホーのTZADIK杉山さん宅へ。
もうTZADIKは300枚のCDをリリースしているとのこと。
素晴らしいエネルギーの継続だ。
部屋で休んだ後、Shanir Ezra Blumenkranzの車で2時間かけてFrank Pepeへ。

03.3.30 雪、ジャズクラブ初体験。
雨だ。
今日はLa MaMa e.t.cにthe theatre of a two calfのThe Motherを見に行った。
1924年のポーランドの劇作家ヴィトケヴィチの作品なので楽しみにしていたが、
思っている以上に普通だった。他でもヴィトケヴィチやっていたので、ひょっとしてブーム?

観劇後、あまりに寒いので部屋にもどり厚着して、JAZZ STANDARDという店へ。
デイブ・ダグラス40歳記念のseptetにイクエさんが参加しているので招待してもらった。
こういういかにもジャズな店(テーブルにはロウソク、食事をしながら観るようなの)は
どうも慣れないので居心地が悪い。
バンドもの演奏もどことなくこじんまりしているようで、苦手だ。
イクエさんもこれが最後のステージらしい。
しかし、これでイクエさんの音がなくなったら、本当に凡庸なジャズになってしまう。
どうするんだろう。

外に出ると雨が雪に変わっていた。

部屋でCNNやらみていると、
戦争がうまくいっていると思っているのはアメリカ人だけだろう。
日本のニュースの方がまだ正気だ。


03.3.29 ニューヨークはいつものように動いている。
皆の心配をよそにJAL006便でニューヨークへ。
ブッシュがはじめた狂気のイラク侵略のせいで飛行機はがらがら。
戦争は世界の人々のこころを爆撃している。
到着したJFK空港第一ターミナルが新しくきれいになっていた。
いつもの部屋に到着すると、早速買出し。
ユニオン・スクエアでサワーライブレッドと山羊のチーズを買い、
さらに水ともやしミックスを買って、昼ご飯。しばし、昼寝でからだを休める。
起きると雨だったが、明日行こうと思っていた
リチャード・フォアマンの『PANIC(HOW TO BE HAPPY)』を早速見に行く。
満員でキャンセル待ちしていると、リチャードがぼくをみつけて入れてくれた。

「主人公は、誰もあえて行こうとしない場所にいく。
 さあ、不釣り合いなクラブに参加しよう。
 We are here now,inside the behavioral center.」

観劇後、いい気分で、街を南下。
TONICに着くと、奇遇にもブッチ・モリスのコンダクションをやっていた。
メンバーのほとんどがスイス人。
今月はクリスチャン・マークリーのキューレーションによる
スイスピークフェスティバルをやっていてこの日が最終日とのこと。
MYTHA (Marcel Huonder, Hans Kennel, Philip Powell, Marc Unternahrer)のエレクトロニクス。
アルプホルンにピアノ、ヴォイス、チェロ、ドラムスが加わった編成。
後半は、アンドレア・パーキンスのアコーディオンとチェロのOkkyung Leeが参加した。
久しぶりのコンダクションは思いの外、新鮮に響いた。

03.3.28 歌うことに大義名分はいらない。
マザーシップのワークショップ。
前回のユニークな犬を発展させ、メロディアスな犬を試みる。
声はさらに飛躍する。
この声は誰のためのものか。
歌うことに大義名分はいらない。

03.3.26 ヒカシューリハーサル
新生ヒカシューだんだん音がまとまる。
ラムズフェルドの顔の話題などをする。

03.3.22 宇宙語、ホーメイ、テルミン
大阪の枚方へ、京都経由で京阪電車。
駅ビルにある枚方市の小さな会場は満員だった。
よく集めてくれたものだ。
一部は少し遠慮ぎみに、二部はやっと集中できた。
音楽が突然やってくる瞬間があった。

03.3.21 ドルフィーで即興の夜。
ニューヨークから11年ぶりに帰った加藤君。
11年前に貸したベースシンセサイザーをまだ使っている。
もうとても返してとは言えない。
いい感じで使っている。
大友はギター一本での演奏。
この3人ですべて即興するのははじめてかもしれない。
ぼくはテルミン用に買ったBEHRINGERのアンプを試してみた。
けっこう使えそうだ。
加藤君が乗ってきたアメリカン航空はがらがらだったとか。


03.3.19 大正九年来訪。
大正九年とは覚えやすい名だ、と父母。

03.3.19 ブッシュの犯罪を許すわけにはいかない。
この殺人鬼を止められる人物が世界にはいないのか。
ハイテク兵器のショーケース。
平和的努力を無効にするわがまま論理。
あらゆるウソを尽くして戦争に向かうアメリカ。
殺人を擁護する腰抜け国家、日本恥知らず。

03.3.18 難波に温泉があるんだ。
難波マザーホールでのイベントに参加。
出番が9時30分で、待ちに待って、出演。
宿泊のホテルが温泉だったのに驚く。

03.3.16 声限定コブラ超満員
渋谷ラママでのコブラ賃貸人格部隊。
久しぶりにプロンプターを他人に任せた。
賃貸人格のがんばりに感謝。
コスブレだらけのコブラは、用意されたものの作用はそれなりに。
参加者の思った以上の出来にほっとした。
しかし後半の即興は即物的反応に終始していた。
困り果てた末に切り開く「詩」のひらめきが欲しかった。

03.3.14 ユニークな犬が盛り上がる。
マザーシップでの講座。
声の糸でデュオをする。
ユニークな犬になる。

03.3.11 とびきりのバカは、ねえ、ずっと高いところを飛んでるよね。
モルゲンシュテルン「絞首台の歌」(種村季弘訳・書肆山田)を買う。
その中の註に、アルノー・ホルツの『ブリキの鍛冶屋』よりがあり、
「とびきりのバカに」というとびきりの詩が載っていた。

鼻で歩き、鼻で考える、あの鼻行類、ナゾベームを書いた
モルゲンシュテルンの詩を読んでると、妙に元気が出てくる。

03.3.10 大きな苺は中まで熟していた。
気分転換にいちご狩りへ。

03.3.7 HDクラッシュ、ショックで風邪をひく。
日々のバックアップは本当に大切。
ぼーっとしながら、FM熱海湯河原を訪ねる。

03.3.6 小雨の幕山で梅を見る。
甘酒にしょうがで味がしまる。
寒い時はいいね。

03.3.5 NHK公園通りで会いましょうの打ち合わせ
4月30日NHKhi「公園通りで会いましょう」
柳家花禄ウィークリーゲストの時に出ることになった。
花禄の兄さん十市くんは、ぼくが作ったバレエ「そばでよければ」に
出ているから知っているけど、弟には会ったことがない。
どういうセッションができるだろうか。

03.3.4 リハーサルでは、協調性を学ぶ。
声限定コブラの非音楽性に驚く。隣の声を聴く耳が育っていない。
16日がだんだん心配になり、ついつい口出ししてしまう。

03.3.1 勝手な歌を空に向かって
第二回ヴォイスパフォーマンス講座オープンクラス。

03.2.28 宇宙語変換機能搭載してますか?
「イラク攻撃と有事法制に反対する演劇人の会」に出席。
まさか台本があって、自分も朗読役になっているとは思わなかった。
渡辺えり子さんや、篠井英介さんや、たくさんの人に会う。

青山リトルモアギャラリーを見て、マザーシップへ。
ヴォイスパフォーマンス講座。
口遊び、既成の歌を奇声に変えてうたう(宇宙語変換)。

03.2.27 一日、地元のイベント。
近所のひとつ年上の人の葬儀に福泉寺へ。
小さいころから知っているけどほとんど話したことがなかった。
昼から、マキガミサンタチのCDのための編集をして、
夜は、町内会の食事会へ。
喫煙率が高く、何を話していいのやら、
あまりしたことがないことをすると疲れる。

03.2.26 ヒカシューリハ
501studioで、写真撮影。
カメラマンは、板垣真理子さん。
ヒカシューの写真を撮るのは、何年ぶりだろう。
その後、スタジオを移動して、リハーサル。

03.2.25 1歳の誕生日、天野屋で。
息子が1歳になった。
天野屋で誕生会をする。

03.2.23 般若心経はなかなかに響く。
玄国寺にて。

03.2.21 吉祥寺倍音関係
GOKサウンド。
倍音Sが3rdアルバムの録音をしている。
ゲストで一曲、少し参加。

03.2.20 マキガミコムのシステム変更
昨日、システム変更で、あらゆるものの設定をし直す。

03.2.19 ライブハウスの著作権使用料について
JASRAC評議員会。
ぼくにとって20年間一度も入金されたことのない
ライブハウスの著作権使用料について訊いた。
コンサートと違い曲目を提出せず、月いくらという形で
払っているので、分配が不透明であるわけだ。
放送局も1年分払うからいいかげな調査の上での分配なので、
どんなに曲がかかろうと、なかなか入ることはない。
いったいそれは誰の懐に行くのか。
今後、ライブハウスに関しては曲目を提出してもらうことを
検討するという前向きな答えをもらった。
しかし、評議員に当選だけして一度も来ない
さだまさしとか、谷村新司って、ただ名前を貸しただけなんだな。

03.2.18 声ってこんなにばらばらなんだ。
賃貸人格部隊のコブラリハ。
声限定というなかなか大変な編成だ。
まだまだ合わせることもできなければわがままでもない。
どうなるかが実に楽しみ。

03.2.16 テルミン会話モードの開発。
あいにくの雨。MOA美術館も梅見もあきらめ、
部屋でテルミンをしたりお話したり、
NHKhi「公園通りで会いましょう」の打ち合わせも少し。

テルミン会話モードにするために、つなげすぎたエフェクター。
テルミンそのものの音をもう少し太くしたい。

03.2.15 あるはずのものが時々ない。
ボロット・バイルシェフ6月公演のためのホームページ作りにと、
写真やら本やらビデオやらがあるべきところにない。
うーん、どこにいったんだろう。

03.2.14 うごきを発明してそれを声にする。
朝、JOHNからfax。4月NYでレコーディング。
昼、小林亜星さんたちに会う。
  ライブハウスでの演奏が一度もJASRACから入金されたことがない。
  そういうことを質問してみようかという気になる。
夜、ヴォイスパフォーマンスワークショップ
  ハンドサインで自分の声をコントロールする。
  最初は簡単な手のうごきから、次第にエスカレート。
  窓を吹く。臼を挽く。ひょうと盆踊りの手。
  後半は、架空の部族の儀式のようになる。
  

03.2.13 喋りすぎは喉と心に毒。
佐伯さんがROCKSHOPの佐久間さん(元P-MODELベース)を連れて足湯に。
足湯は終わっていて、我が家で昔の話を延々とする。喋りすぎた。

03.2.12 小田原のお決まりコース。
寿庵で鍋焼きうどん。
実に、小田原な味を堪能し
守屋のあんぱんを買って帰る。

03.2.11 チーズトーストを食べ、日の丸を見つめる。
モッツァレーラにトマトを乗せ、トースターへ。
今日は祭日だっけ。
そうそう、
日の丸の発祥は、
薩摩藩が対外(国)的に目印として使用した記章である。
だから、あれは天皇じゃないという説もあるが、
それがいつしか明治以降の政府によって天皇を表すものに変えられた。
オリーブオイルに塩、胡椒。
うまいことぐつぐつ焼けてる。
1999年、国民のコンセンサスも議論もなく、
突然、日の丸と君が代が国旗国歌として法制化された。
こういうなしくずしが一番こわい。
チーズが溶けてこぼれてるよ。
天皇制には常に疑問を持って接すること。
誰も「君が代」を強制しないこと。
やわらかで曖昧なチーズトーストであることが望ましい。
チーンという音、できあがり。

03.2.10 雲南行き延期。
間際になって辞退者が続出。
悲しいかな人数が足りない。
仕切り直しを決定。
10月に延期とする。

03.2.9 トゥバから届いた小さなトン。
先頃トゥバから帰った等々力君から荷物が届く。
シュールー・オパールさんところから息子に
小さなトン(トゥバの民族衣装)のプレゼントだった。

03.2.8 口琴演奏のやさしさと深さ両方。
静岡サールナートホールで口琴ワークショップ。
十返舎一九おすすめの丁子屋といきたかったが
駅ビルでとろろ汁を食べブッダ説教の地サールナートへ。
ここのラインナップはなかなか
今度は東京ではなくここで映画を見ることにしよう。

03.2.7 にぎやかにカバレットチッタ2回目。
川崎にエコカーで到着すると、
工事中だった場所に「ラ・チッタ・デッラ」完成。
まるでチープな書割りの街だ。
シアトル製珈琲スターバックスでキャラメルマキャート。
出てくるのに3分はかかる、
それはハバロフスクのパスポートコントロール思わせる。
カバレットチッタ昨年に続き2回目。
空中ブランコ、落語、クレズマー、新種チンドン、
ロシア民謡、モンゴルクラウン etc...。
ブランコ乗りのお姉さんの腹筋は素晴らしかった。
モンゴルクラウンの素朴さに大爆笑。
クラフトメンの段ボール芸にマーチングダルマ団よかったよ。
すべてにおいて梅津さんとこまっちや大活躍。
風間るり子って何者?
しかし
喫煙OK、携帯OKというのはいいとは思えない。
タバコは他の人の健康と気分を害します。
(アビーロードの写真からタバコを消したのには反対。歴史を改ざんしてはいけない。)

03.2.6 ヒカシューのリハたのしいね。
ヒカシューってたのしい。

リハの後、「NHK地球に乾杯」のボロットにしびれて
何か一緒にしたいというRさんに赤坂で夕方会う。
我が家には、作家の灰谷さんがしし鍋食べに来ていたようだ。
残念ながら会えなかった。

03.2.5 「国家権力は教育に介入すべきでない」
教育研究家、東京都立大前総長の山住正己さん死去のニュースを知る。
小学唱歌の改ざんの歴史を語るコンサート(日教組主催)で全国を一緒に回った。
「仰げば尊し」を4番まで歌える人間がどこにいようか。
1997年8月、ウランバートルに教育交流に来ていた先生と
同じくコンサートのために来ていたぼくが、偶然ホテルロビーで会ったのが忘れられない。
ご冥福を祈ります。


山住正己さん死去のニュース


03.2.4 頼みもしないiPOD届く。
昼頃、宅配便が荷物を持ってきた。
開けてみるとiPODだった。
アンケートに答えて、抽選で当たったようだ。
お年玉はがきもほとんど当たったことがないので、
当選というのは本当にあるんだと知って、さすがに驚いた。


03.2.3 テレビではコロンビア号炎上の原因に触れている。
柴田秀利著『戦後マスコミ回遊記』をT-timeで読む。
日本のテレビ開局の裏話に興奮する。

テレビ放送開始50年記念


03.2.2 錦ケ浦に雪が舞う。
多賀JAの農業祭りへ佐伯さんのフィアットで。
海岸線をゆく正面ガラスに白い雪。
寒い寒い。
お目当てのものはとっくに終わっていたので、
多賀そばへ。
鴨せいろ、卵焼き、
以前より、そばの量が少し増えた気がする。
熱海を見下ろすアタパラカフェで、珈琲を飲む。


03.1.31 自分にしか出せない声を聞く。
美学校で打ち合わせの後。
ヴォイスパフォーマンス講座第一回
学芸大学近くのマザーシップはいい雰囲気。
03.1.30 はじめての靴を買う。
小田原ロビンソンへ。
息子にはじめての靴を買う。
03.1.27 「うるさい日本の私」に共感。
前からずっと気になっていた哲学者の中島義道氏の本。
やっと新潮文庫で手に入れた。
商店街のうるさいスピーカーを池に捨ててしまうような
素晴らしい哲学者である。
中島義道氏の行動力はすさまじい。
ほんとうに尊敬する。
かくゆうぼくも、うちの窓に向かってよれたテープで放送する
防災放送のスピーカーの向きを変えさせた経験が有り、
世にはびこるおせっかいな放送案内と音楽には辟易している。

03.1.25 この日、モンゴル力士朝青龍が優勝を決め横綱昇進をほぼ確実にした。
柏のStudio Wuuでソロパフォーマンス。
モンゴルの蒼い風というグループの招待だけあって、
幅広い年齢のお客さんで満員になった。
今回「美しくも破壊的ステージ」と銘打ったが、その通りになった。
というのも、
「非常に不愉快。お金と時間を返して欲しい」と観客全員の前でわざわざ言う女性が現れた。
彼女の何かが破壊されたのだろう。ある意味うれしいことだ。
だが、こういった発言は自由をはきちがえた育ちの悪さに由来するものだ。
みんなが楽しんで食べているレストランに入って、
大声で「まずい、金返せ」と言っているのと似ている。
確かに彼女の耳に、ぼくの音楽は「不愉快」だったのだろう。
しかし、そういう場合、そっと席を立ち受付にその旨を伝えるのが大人の礼儀である。
今後、ぼくのレストランの入口に但し書きが必要かもしれない。
「この音楽には砂糖及び化学調味料が使用されていません。
みなさんのお耳に合わないことがございます。ご心配な方はどうぞお引き取りください」
*
もっともギタリストの灰野さんは主催者にアンプの電源抜かれたことがあるくらいだから、
ぼくはまだまだだな。

03.1.23 息子の(11ヶ月だけど)10ヶ月検診
うちの子はほとんど人見知りをしない。
ところが先生の顔を嫌がった。
「人見知りだなぁ」
それは違うと思うよ。

MONで食事をして帰る。

夜フジテレビでひれカツベストをやっていた。
普通、トンカツ好きは、ロースである。
不満をかかえてNHKにすれば、クレージーケンバンド。
そのいなたさにノックアウト。

03.1.22 ぼくの健康を支えるもの。
ごはんとみそ汁
ケフィール(ヨーグルトきのこ)
武術気功
糾励根。

最近、簡単に牛乳パックでできるケフィールがある。
今日はそれが到着。どんなものか。

糾励根はぼくの常備万能薬。
これほどいいものはなかなかない。
生薬の緑の粉を練って貼る。
それだけだが、腰痛、ねん挫、肩凝り、風邪、乳腺炎、リューマチなど
痛みはかなり緩和する。
ぼくはよく肺のほてりを取るのに使っている。
大正時代、霜鳥信明氏が発明した漢方だ。
ここが出している日本初の浴剤「智光」も効く。

霜鳥研究所


03.1.21 ボロットコンサートの企画会議。
アルタイの気温はいま何度だろうか。
6月6日 東京公演を計画して笑顔。

03.1.20 歩きながら歌おう。
ロマンスカーの中で、
「おとなと子どものための即興音楽ゲーム」
(リリ・フリーデマン著 山田衛子訳)を読む。
そのゲームの中にあった「歩きながら歌おう」
ゆっくり瞑想的に歩き「まだこの世にない」メロディーを
そっと弾く、そっと歌う。やってみようかな。
NHKに入る前に代々木八幡で和風スパゲティ。
NHKラジオ第一「ラジオ朝いちばん」
小畑千英アナウンサーと話す「声の可能性」の録音。

03.1.19 続けることで見えてくること。
新春John Zorn's Cobra 東京作戦「シカラムータ部隊」。
太田さん、いちいちゲーム終了後に音楽批評。
坂本さんの火花吹くチェロの焦げ臭いこと。
大熊さん(シカラムータ氏)のはでなラメ入りのズボンにハット。
雨の日にたくさんのお客さん。
10年も続いているラママでのコブラ。
終演後、居酒屋で川口さん吉田さんと海外食談義。
アテネの鮨、ポーランドのカツカレー、etc...

03.1.18 世界は罠、誰も逃れられない。
プーカ人のバガーハッハ詩は、
朗唱するとそれが現実になる。
R・A・ラファティ「地球礁」(柳下毅一郎 訳)を読書。

03.1.17 田口ランディさんと新春対談
昨年のアルタイの旅がまだ記憶に新しい。
湯河原のご近所でもある田口さんと朝日カルチャーで対談講座。
最近の彼女の活躍はめざましい。
なにより凄いのは、11万人の読者がいるメルマガ。これは半端なメディアじゃない。
感じるままに、気がつくままに、世界を少しわがままに解釈する。
ただ無防備な無邪気さも魅力であるために、きわどい橋を渡ることがある。
怪しげなものが好きなところは好感度だ。
6月にボロットをアルタイから呼ぶ計画も進行中。


03.1.16 理解に期待しないでやるべきことをやる。
JFN「ヒルサイドアベニュー」にゲスト出演。
パーソナリティは中田美香さん。
ヒカシューかけたり、ホーメイしたり。
ホーメイがよくクローズアップされるのは仕方がないことだ。
なにしろもの珍しいから。
でもぼくは伝統的なホーメイをやらない。
そのことは悲しいぐらいなかなか伝わらない。
ヒカシューだって相当もの珍しいが、なかなかメディアには載りにくい。
誰にも理解されなくてもいい。
やるべきことをやる。

03.1.15 暗くなるまで。
昨日、
moogerfoogerのアナログディレイを買ってきた。
その太い音としっくりくる使い心地に我を忘れる。
今日午後、山下さんが
ジョン・ケージの4'33"の入った2枚のCDを返しに来た。
暗くなるまで話し込む。
ジャック・スミスCD2枚を貸す。

03.1.14 J-SCAT新年会
ロンドンから一時帰国した筝の森千恵子から電話。
急遽、青山ベネトン日本本部に行く。
その後、J-Scat(日本作詞作曲家協会)新年会。
永六輔さんや小林亜星さんたちに会う。
JASRACの不正を暴くべくスタートした団体だ。
JASRACを支配する天下りと不明瞭な著作権料の分配はいまも続く。
不正の壁はなかなかに厚く複雑だ。
ぼくとて、
22年間ライブハウスで演奏してきて一度もそのお金は入ったことがない。
テレビしかり、使用されてもまったくこちらにこない。
不明な蓄積は半端じゃない。それらはどこに分配されているのか。
まともな情報公開をJASRACに要求しつづけなければならない。

*亜星さんが訴えた「どこまでもいこう」「記念樹」裁判の有罪判決は正しい。
事実がどうであれ、あれほど似ている例はあまりない。
服部克久さんの態度次第で、もっといい結果を生んだのではないか。
ぼくは小林亜星さんの勇気と仕事を支持します。

03.1.13 コブラリハ3回目
ゲリラシステムのリハ。関島くんが美しいDIVISIを決めた。

03.1.12 新年の抱負を語る。
田口さん宅で新年会。
おいしい料理をいただき、口琴を演奏し、ホーメイもうなる。
それぞれの新年の抱負をきく。
ぼくは「ヒカシューの新作をだすこと」。

驚いたのは、
布施さんの子ども2人、田口さんの娘、
子どもたちに囲まれたせいか、
10ヶ月ちょっとの息子は手を離して立っていた。

03.1.11 千葉商科大学で声のワークショップ
学生はどうか知らないが、
ぼくを呼ぶ大学があるのはうれしい。
どうも学生の声がぴんとしない。
やはり声には基礎体力が必要。

03.1.10 ヒカシューリハはじめ
メンバー刷新手ごたえあり。

03.1.8 コブラリハーサル2回目。
ゲリラの解説。ぐっとコブラらしくなった。正月ぼけももうない。

03.1.7 七草粥をごまの葉キムチで巻いて食べた。
山北に住む父の知り合いが、ヤマメを持ってきた。
ビニール袋の10数匹が玄関でのたうっている。
小さなアンプを持参し、イノシシや山鳥の声をカセットから流し、
父に「これはなんの時の声か」とクイズを出す。
「これは交尾でかきわけてる時だな」
「正解、グー」

ヤマメの卵と焼き立てのアップルパイを持って、近くのデザイナー佐伯さん宅へ。
お好み焼きのランチをいただく。


03.1.6 ジョン・ゾーンのコブラ、リハはじまる。
ルールを解説していくうちに、求めている音楽の方向が浮かび上がってくる。

03.1.5 中国の八卦の武術くねくねと円を描く。
武術はじめは、八卦掌の用法からスタート。
八卦掌はもとは8つの基本的動きしかなかったそうだ。
清朝末期、薫海川という人が套路を作り、いまの八卦掌の元を作った。
今日はそのくねくねと円くうごく技の使い方を勉強し、目が回った。


03.1.3 姪のフラフープには水が入っている。
フラフープは子どもの時に流行っていたけれど、
うまくできた例が無い。
二階の踊り場で、家族フラフープ大会になる。
笑いだけが回転し、フラフープは落下する。
姪は見事に回している。

03.1.2 幸田文の「なた」
NHKで幸田露伴ファミリーのプログラム。
幸田文の「なた」の朗読を聞く。
身体の運用の智恵の素晴らしき遺産を考える。

03.1.1 歌がむしょうに歌いたい。
今年はのびのび好きな歌。


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